【嫁の実家に行きたがる姑と嫁との攻防戦】
嫁の実家に行きたがる姑と、それを阻止する嫁との攻防戦
前編は、こちらです。
joyfulmanner-kanamori.hatenablog.com
義母は私より、私の大阪の実家へ行くことを楽しみにしているように見えた。
だからと言って、ただおとなしくついてくるわけではない。
プンプン怒りながら、実家での出来事を私に報告してくることもある。
「たかこさんがいつまでも起きてこないから
『そろそろ起こした方がいいんじゃないですか』
ってお父さんに言ったら、
『たまに実家に帰ってきたときくらいゆっくり寝かせてやりたいから、
起こさなくてもいいですよ』
って言うねんよ。
まるで私が家で寝させてないみたいやん。
どう思う?」
って聞かれても、寝てたのは私だ。
ちょいちょい、こんなとぼけたことを言いながらも、
「大阪が好き」
と言ってくっついてくる義母。
めんどくさくなってきた私は、
なんとか義母を実家に連れて行かなくてすむ作戦を考えた。
それは、いたってオーソドックスな、
準備する時間を与えない、行く直前に伝える作戦。
いつもは、行く日が決まったら
「○日に行きます」
と、事前に伝えていた。
それを行く直前、当日の朝ではあんまりなので、
行く前日の夜、義母が寝るために2階に上がってきたタイミングで伝えてみた。
翌日、義母は予定があったようで、その時は一緒に行けなかった。
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夫と私と息子の3人だけで実家に行き、母がいれてくれたお茶を飲んでいたら、
「お義母さんから電話があったよ」
と、母が話し始めた。
「私も一緒に大阪に行って、お父さんとお母さんに会いたんですが、
たかこさんが、一緒に行こうと誘ってくれないんです。
だから、行きたくても行けない。
私もお父さんとお母さんと、お話がしたいのに」
みたいなことを切々と訴えたらしい。
母は続けた。
「こんなに来たがってはるんやから、連れてきてあげたら。
年に数回のことやし。
あんなところ行きたくないって嫌われるより良いよ。
それに、いつかは行きたくても体がついてこなくなる時がくるから。
本人がもう十分と思うまで連れてきてあげ。
たかこはまた別の日に、ひとりで帰ってきて、
その時にゆっくりしたらいいんやから」
なんか私は、自分がとても小さな人間のように思えてきた。
幼稚なことをして、義母を連れてこなかったことに対する罪悪感も感じていた。
一方で、ただ私は年に数回、夫と息子と3人で実家に行きたいだけ。
それがそんなにおかしなことなんだろうか。
いろんな思いが、頭の中をぐるぐるまわる。
迎える側の母の立場からすれば、娘夫婦と孫、
オマケに義母まで付いてくるんだから、
それは大変なことだと思う。
それでも連れてきてあげたらと言ってくれている。
多分これは私のため。
嫁としての私の立場を考えてくれてのことだろう。
もう、ごちゃごちゃ考えるのは止めにして、これからは義母を誘って一緒に来よう。もういいよと言うまで、義母を実家に連れて行こう。
私は、たまにひとりで実家に行って思いっきり昼寝する。
そう決めた。
以上の出来事を、今回は「行き詰まった時には、視点を変えてみる」
という観点から考察してみます。
1、世の中には、どうしても理解できない人はいる。
そんな時は無理に理解しようとせず、
あの人はあんな人なんだと割り切る方が楽な時もある、
と私は思う。
2、正攻法が無理なら、周りから攻めていく作戦もあり。
ポイントは、キーマンを見極めること。
3、正論が必ずしも通用するわけではない、
ということを知っておく。