【OLからアナウンサーへ転身】夢を叶えるためにしたこと(前編)

OLからアナウンサーへ(前編)

 

現在私は、

1、マナー講師
2、フリーアナウンサー
3、折形、水引アレンジ細工講師

この3つを主軸に仕事をしています。

今日と明日は、OLからアナウンサーへと転職したきっかけ。そして、転職を決めてからの行動を、前編・後編に分けて書いていこうと思います。

自分語りになってしまいますが
よろしければ、ご一読くださいませ。

。。。。。

新卒で入社した会社での仕事が楽しすぎて、子供の頃からの夢が夢で終わろうとしていた。

あまりにも居心地が良くて忘れていたけど、私の夢はアナウンサーになることだった。


「柿本さん(旧姓です)は本読みが上手だし声も綺麗だから、将来はアナウンサーになれるよ」

小学校の国語の時間、順番に回ってきた教科書の本読みの後、先生が言ってくださったこの一言で、将来の職業が決まった。

アナウンサーになる!

単純な私は、それから毎日、お菓子の入ったおもちゃのマイクを握りしめ、

「おはようございます。柿本たかこです。
続いては天気予報です」

などと自主練(?)しては、家族に迷惑がられていた。


そうだ、私はアナウンサーになるはずだったんだ。
忘れかけていたようで、でもいつも頭の片隅にあった子どもの頃の夢をはっきりと思い出して、いてもたってもいられなくなった。

その時、ふと高校時代の先輩のことが頭に浮かんだ。
将来は客室乗務員になりたい。だけど今の体のままでは激務に耐えられないから諦めるようにと主治医に言われている。でも私は諦めたくない、絶対に客室乗務員になると話してくれた先輩。

その先輩と、どうしても話がしたくなった。

すぐに先輩の家に電話をした。
電話に出てくれたお母さんが、娘は成田の寮に住んでいると言って、連絡先を教えてくれた。

心臓がドキドキした。
鳥肌が立った。

先輩は日本トップの航空会社に就職し、夢だった客室乗務員になって、世界の空を飛んでいる!

どんなに努力をしたことだろう。
きっと体質改善や、体力をつけるためにトレーニングを積んだに違いない。

先輩すごい!なんか嬉しい!

せっかく連絡先を教えてもらったものの、今のままの私では、先輩に会ってはいけない気がした。

当時の先輩の夢は客室乗務員になること。
私の夢はアナウンサー。

先輩は努力して夢を叶えた。
私は何もせず、夢を忘れかけていた。

これではダメだ。まずは行動。

私は先輩の連絡先が書かれたメモを小さく折り畳んで、蓋を開けたらオルゴールが鳴る、大切な宝石箱にしまった。

この日から、OLをしながらアナウンサーになる道への第一歩が始まった。

後編へ続く

 

 

 

 

ブログをこちらに移行しました。引き続きよろしくお願いします。

いつもブログをお読みくださり、ありがとうございます。

マナー講師の金森たかこです。

 

立春の日にブログを開設し、3つの記事を書きました。
ブログ初心者で、毎回ドキドキしながらアップしています。

皆さまからいただく温かなメッセージやご感想が
これからもブログを続けていこうという大きな力となっています。
ありがとうございます。

このブログを大切に育て、長く続けていくために
ブログをこちらに移行しました。

引き続き、どうぞよろしくお願いいたします。

金森たかこ

joyfulmanner-kanamori.hatenablog.com

 

 

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【金森流 就活面接対策】好印象を与える話し方のポイント

週に2回、専門学校でマナーやコミュニケーション、就職対策の授業を担当しています。

就職対策では、初めに自分自身の考えや思いをしっかりとまとめるところから始めます。

「自己紹介」
「志望動機」
「自分の長所、短所」
「ストレス解消法」
「5年後、10年後どうしていたいか」

この他にも、自分のことを掘り下げ、自分についてしっかり考えてもらうための質問を投げかけ、ノートに書いてもらいます。

ここが一番しんどいところかも。
みんな、うんうん唸りながら考えています。

その後、書き上げた内容をもとに、面接官の質問に対する答えとして通用するように添削、

さらなるブラッシュアップを図ります。

 

それが終われば模擬面接。

面接では話の内容と共に、話し方や伝え方もとても大切な要素です。

きちんと勉強して知識と技術を身につけ、良いものをたくさん持っている学生たちですから、その良さがちゃんと面接官に伝わるよう、話し方もしっかり指導します。

私自身は面接官役に入らず
面接官役も、オブザーバーもみんな学生。
私は横でその様子を見ていて、最後にひとりひとりに感じたことをフィードバックしていきます。


改善点として一番気になるのが、話の途中に入る
「えー」「えっと」「っと」などの口ぐせ。

これら口ぐせが多く続くと、聞いている方は「えー」ばかりが気になって、話の内容が頭に入ってこなくなります。

口ぐせが出そうになったら、ぐっとこらえて間を取り、ワンテンポ空けてから話を続ける。

はじめは難しく感じるかもしれませんが、自分の話し方の変化を録音しながら確認し、意識して練習を続けていくことで話し方は劇的に改善します。

 

特に面接の場では緊張から早口になりがちですので、口ぐせ分(1〜2秒)間を空けることで話のペースが緩やかになり、口ぐせも減り、感じの良い話し方に変わっていきます。


次に気になるのが、話が延々と続くパターン。
「〜の、〜が、〜で、〜して、それから〜になって…(つづく)」

本人も途中で何を言ってるかわからなくなり、聞いている方も頭に?です。

「、」で続けるのではなく「。」で切る。
話の流れの中で、どこで区切るのが一番わかりやすいか。
実際に私が同じ内容の話をいくつかのパターンで話し、それを聞いてもらうことで、分かりやすい話とはどういうものなのかを体感してもらいます。

「話す」ためには「聞く」ことが大事。



他にも、話している時の目線。
言葉の選び方と敬語の使い方、いわゆる好感を持たれる話し方の指導です。

なにも、アナウンサーのように流暢に話す必要はありませんが、明るい表情で、わかりやすく話すことは大切です。
また、敬語の使い過ぎも気になります。
適度な敬語で、面接官に好印象を持ってもらえる効果的な敬語の使い方は、話の終わりを丁寧に結ぶこと。

面接中、言葉に詰まったり、くだけ過ぎた表現になってしまっても、もう一度はじめからやり直すことはできません。そんな時は落ち込んで下を向いたりせず、最後まで明るい表情で、丁寧な言葉遣いで締めくくれば好印象が残ります。

間違っても

「面接の途中で反省しないこと」

反省は面接が終わってから。

それも次に活かせる材料として捉えることが大切です。

 

 

話の内容にあった言葉づかいと抑揚、
プラス表情と態度。

ひとりひとりが持つ良いところ、
それがちゃんと面接官に伝わるように、

可愛い学生が望む未来の第一歩を、しっかりと踏み出せるように、

指導はしつこく続きます。

ちなみに、学生がモチベーションを保ち続け、自信を持って面接に臨めるよう、一回の指導で注意する点は一つ、必ず良かった点を2つ伝えるようにしています。

 


【人は幸せになるために生きている】自分の持ち味を活かし誰かに喜んでもらえたら、それは自分の喜びにつながる。

「人は幸せになるために生きている」
大好きな言葉です。

人にはそれぞれ良いところがあり、
多くの可能性を秘めていると、私は思います。

ただ、その良いところが、ちゃんと相手に伝わっているか。
伝えることができているか。
いくら良いものを持っていても、
能力があっても、
それが相手に伝わらなければ、その人の良さはわかってもらえない。

それは、とても残念なことだと思います。

人は、話し方や態度、表情などからその人の内面を想像し、判断してしまうことがあります。

ぶっきらぼうに見えるけど、実は照れ屋で優しい人。
言葉づかいが荒いから怖い人だと思っていたけど、話してみたら素朴で良い人だった。

そんな人を私はたくさん見てきました。

不器用な人が誤解され損をする社会は、
いろんな意味でもったいないと感じます。

その人の持ち味を活かし
誰かを喜ばせることができたら。

能力に見合った仕事に就いて
社会に貢献している実感を味わえたら。

きっとストレスも減り、
心身を病む人は、今よりも少なくなると思う。

そんな社会が実現することを強く願って、
私は今、仕事をしています。

自分の仕事に対して、このような思いを強く抱くようになったのは、夫の病気がきっかけでした。

夫は広告代理店でCMを作る仕事をしていました。
携わった作品ではいくつも賞をいただき、頼まれて書いたお芝居の脚本も好評でした。
とにかく仕事が大好きで、自分の仕事に誇りを持ち、仕事が生きがいのような人。

そんな夫が、ある時から会社に行けなくなりました。
社内での人間関係に苦しみ、心身を病んでしまったからです。

夫はとても優しい人でしたが、照れ屋で自分の思いをうまく表現できず、ついぶっきらぼうな態度を取ってしまうことがありました。
そんな時、夫をよく知る人は適当に流してくれるのですが、もちろんそんな人ばかりではなく、相手によっては気分を害し、スムーズなコミュニケーションが取れなくなることもあります。

特に年齢の離れた若い人たちとは、分かり合えないことが多かったようです。

ミスコミュニケーションから仕事が思うように出来なくなり、心身を病んで入退院を繰り返す生活が何年も続きました。
そして、生きがいだった仕事に復帰できないまま定年を迎え、その2ヶ月後に心疾患が原因で、突然私の前からいなくなってしまいました。


その人の持ち味を活かし
誰かを喜ばせることができたら、

能力に見合った仕事に就いて
社会に貢献している実感を味わえたら、

きっと人は心から幸せを感じ、その幸せは、家族や周りの人にまで広がっていくと思います。

そんな社会の実現を目指し、
私は仕事をしています。

 




マナーは相手への優しさ

 

おはようございます。

マナー&コミュニケーション講師の金森たかこです。

 

今日から、マナーやコミュニケーションについて、日々感じたことを書いていきたいと思います。よろしくお願いいたします。

 

もう30年以上前になりますが、新卒で入社した企業の人事部で、人材育成や役員の秘書業務に携わったことが、私の仕事のスタートでした。2年目からは、面接官のアシスタントや社内講師も担当し、この時の経験が今の私の仕事の軸になっています。

 

私が働いていた当時、世間を騒がせた大きな事件がありました。

食品会社をターゲットとした脅迫事件です。「かいじん21面相事件」とも言われています。

勤めていた会社も犯人の標的となり、テレビや新聞で報道され社内は騒然となりました。先輩と共にマスコミ対応を任された私は、ポケットベル(古い!)を渡され、連絡があったらすぐに会社へ駆けつけることができるよう申し渡され、緊張したことを覚えています。

 

私は会社が大好きでした。その大好きな大切な会社が脅迫されている。私には何も出来ないけれど、会社から連絡があればすぐに駆けつけられるよう、ポケットベルを渡されている間は、休日でもほとんど家にいました。

結局、一度も呼び出されることはなく、事件は未解決のまま時効を迎えています。

 

その後起こったのが、飛行機事故です。

この飛行機事故も、会社に暗い影を落としました。

 

この事故の数年後に退職しましたが、今でも当時の同僚や先輩方との交流があり、年に一度のOB.OG会では司会をさせていただいています。

 

初めて働いた会社がこの会社で良かったと、私は心からそう思います。

会社にとってどんなに辛く困難なことがあっても、皆が自分にできることを考え、困難を乗り越えるために動いていく。

皆が力を合わせて前へ進んでいく。

そして何より、みんな優しく明るかった。仕事に行くのが楽しかったことが思い出されます。

 

今でも良く覚えていること、

それは担当していた相談役の、誰に対しても変わらない思いやりに溢れた言動です。

朝一番にお茶をお出しすると、毎回必ず

「柿本さん(旧姓です)の入れてくれるお茶は美味しいねぇ」

と言ってくださいます。

私に用事を頼むときは、

「忙しいときに悪いけど…」

と、毎回気遣いの一言を付けて

用事を済ませたら、必ず「ありがとう!」の言葉。

 

「そこに置いておいて」なんて一度も言われたことはありません。

 

ちなみに、その用事というのは

「氷砂糖が無くなったから買ってきて欲しい」

「引き出しを開けたら耳かきが引っかかって折れてしまったから、新しいのを買ってきて欲しい」

というような、クスッと笑える可愛いものでした。

 

担当させていただいた相談役は、長年専務をされていて、現役時代はとても厳しい方でした。

そんな方が、孫くらいの年齢の私を気遣ってくださる。

 

日々の業務の中で仕事の進め方を覚えていくのと同時に、上司や同僚、お客さまとのやり取りを重ねるうちに、人間として本当に大切なことを教えていただけたと思っています。

 

マナーは相手への優しさ。

 

困難な状況にあっても社員全員でそれを乗り越え、現在カレールウ市場では、約60%のシェアを握る会社。

 

仕事は、楽しいことばかりではないけれど、職場の雰囲気は仕事の成果に大きく影響すると、私はこの会社で学びました。